なぜ?ヨガのバランスポーズで体がポカポカ熱くなる3つの理由
美香ヨガ&ピラティスの美香です。
今週もたくさんのご参加をいただきありがとうございました。
フローヨガのレッスン後の生徒さんからコメントをいただきました。
「バランスポーズをしていると、体が熱くなりますね!」
これ、感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
一見、静かに止まっているように見えるバランスポーズ。
なのに、じんわり汗がにじんだり、体が燃えるように熱くなる…。
末端までじわ~と熱い!
今日は、その「熱」の秘密についてお話ししたいと思います。
理由1:全身の筋肉が総動員!「見えない筋トレ」の時間です
バランスポーズで静止している間、私たちの体の中は、実はとても賑やか。
まるで、体中の筋肉たちが「全員集合!」と声を掛け合っているよう。
歴代仮面ライダーが集結する豪華劇場版のように、ひとつ残らず総動員で(笑)
倒れないように、無数の筋肉たちが「せーの!」で協力し合って、常に体の揺れを微調整(マイクロアジャストメント)してくれているんです。
足の裏: 小さな筋肉たちが床を掴み、体の司令塔に「おっと、少し右に傾いたよ!」と情報を送っています。
体幹(コア): お腹や背中、骨盤周りのインナーマッスルが体の中心軸をガシッと固め、「ここがブレたら全部崩れるぞ!」とキープしてくれています。
軸足: 体重を支えるお尻や太ももの筋肉が、「不動」の状態を保つためにパワフルに働き続け、熱を生み出しています。
まるで、見た目は静かな白鳥が、水面下では必死に足を動かしているようです。
この「見えない筋トレ」こそが、熱を生み出す大きな源なのです。
理由2:心も体もスイッチON!「集中力」が生むエネルギー
バランスポーズは、体の力だけでなく「心」の力も必要です。
一点を見つめる**「ドリスティ」**で集中力が高まると、心と思考の揺れが静まります。
この「集中する」という行為そのものが、脳と神経系を活性化させ、
エネルギーを燃やして熱を生み出します。
「倒れないように…!」「バランスを保つ」「バランスを探る」という
適度な緊張感が交感神経を優しく刺激し、
血行が促進されることで、全身に温かい血液が巡り、体がポカポカしてくるのです。
理由3:ただ力むだけじゃない!「安定」と「快適」のベストバランス
ここがヨガの面白いところです。
体が熱くなるのは筋力のおかげですが、だからといって全身をガチガチに固めてしまうのはNG。
ヨガには**「アーサナ(ポーズ)は安定していて、快適であること)」**という大切な教えがあります。
この「安定」と「快適」が両立して初めて、ポーズは深まります。不要な力を抜くことで、呼吸が深まり、エネルギーが効率よく使われ、かえってバランスが取りやすくなるのです。
子どもの頃に自転車乗りを練習していた時のように
感覚をつかむまでは、力が入ってしまいます。
今日のレッスンを振り返って
今日のレッスンでは、
木のポーズ(ヴリクシャ・アーサナ)
戦士のポーズIII(ヴィーラバッドラーサナIII)
半月のポーズ(アルダ・チャンドラーサナ)
に挑戦しました。
それぞれ、垂直に伸びる力、水平に保つ力、体を開く力…と、違う種類のバランス感覚を養うポーズでした。だからこそ、全身の筋肉がしっかり使われ、パワフルな熱を感じられたのだと思います。素晴らしい感覚でした!
最後に
バランスポーズで体が熱くなるのは、あなたの心と体が「今、ここ」に集中して、
最高のチームプレーを発揮している証拠です。
ポーズの最中に揺れても大丈夫。途中で足をついても、もちろん大丈夫。
体を守るためのアクションも自己を大切にするヨガには大事なことです。
完璧な形を目指すことよりも、その過程で生まれる熱や、自分の体の声に耳を澄ませる時間を楽しんでくださいね。
その「熱」は、あなたが強くなっているサインであり、自分自身と向き合えている証です。
また次のレッスンでも、一緒に内側からのエネルギーを感じていきましょう♪
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